病気の基礎知識

病気の基礎知識

ヘルパンギーナ

◇ ヘルパンギーナ

乳幼児の間で流行しやすい夏かぜの一種で、毎年7~9月に流行ります。

感染経路 : 飛沫感染

原因ウィルス : コックサッキー・ウイルスA群(2,4,5,6,8,10)、B群、エコーウィルス

潜伏期 : 2~4日

症状 : 38~40度の高熱が2~3日続きます。のどの奥に小さな水ぶくれができてのどの痛みを伴い、飲んだり、食べたりができなくなることもあります。
水分が十分にとれないと、脱水症になることもあります。乳幼児ですとそれほど痛がらないこともあります。

治療 : タミフルみたいな「特効薬」はなく、症状をおさえる治療が中心です。 熱やのどの痛みをおさえる薬(解熱鎮痛剤)を使います。

[その他の注意点]

高熱 : 何日か高熱が続きますが、熱さましを使いすぎないようにして下さい。暑がっているようなら、涼しくしてあげて下さい。

食事 : のどの痛みが強いため、よけい食欲がなくなります。栄養はなくても、少しずつとれていれば大丈夫です。(すっぱい物や、醤油・ソースはいやがります。)

水分 : 水分は十分にとらせて下さい。麦茶、イオン飲料など、あっさりしたものでけっこうです。

入浴 : 熱があっても、とくに具合が悪そうでなければ、汗を流すことはかまいません。

[こんな時はもう一度診察を]

・のどの痛みが強く、水分もまったくとれないとき。

・高熱が4、5日以上つづくとき。

・元気がなく、ぐったりしているとき。

[園や学校

熱が下がり、のどの痛みもとれて、食事も含めて普通の生活に戻ってからです。
学校伝染病に指定されていて、登園許可証が必要です。主な症状がなくなってから2日間」過ぎたら、出席できることになっています。